
原価企画システムとは
原価企画とは、製品の企画・開発段階で、あらかじめ製品のコスト(原価)を管理・見積もる仕組みです。目標原価を設定し、設計・開発段階からコスト意識を持ち、その目標原価を達成するよう努めることで、利益確保や顧客ニーズに応じた価格設定を実現します。
エスツーアイでは、自動車業界を中心にExcelで運用されることが多い原価企画をシステム化することで見える化するシステムを構築しています。現行のExcelの運用を踏襲して構築しているため、運用負荷が少なくスムーズなシステム導入が可能です。
日本のものづくりに原価企画が必要な理由

CASEといった業界再編による新興企業の台頭

EV化に伴う部品点数の減少・受注品目の減少

製品原価の80%が設計・開発段階で決まる
CiPPS原価企画はEXCEL運用で行われることの多い原価見積もりをシステム化します!

Excelで行われる原価見積もり
・見積もりが遅く精度が悪い。属人的で人によるバラつきもある。
・見積もり担当者任せで最適な生産パターンを検討できていない。
・原価部門による管理で各部に改善目標が見えない、VAVE活動が進まない。
最新の見積レートが割り付けられず見積精度が悪い。

システム化された原価見積もり
・スピーディーな見積もり、見積もり作業の標準化を実現!
・原価見積シミュレーションで最適な生産拠点を簡単に決定!
・見積もりが見える化され、各部の改善目標や見える化ができ振り返りが可能に!
・工場からの実績を集めて最新のコストテーブルを日々更新!
画面イメージ

STEP1
コストテーブルを定義します。

STEP2
部品表を登録して見積依頼を行います。

STEP3
工程、工数、材料などを入力します。

STEP4 構成部品の原価が積み上がり原価計算を行います。
システムメリット
スピーディーな見積もり

スピーディーな見積もり、見積もり作業の標準化を実現!
目標コストの共有(VA/VE提案)

見積もりが見える化され、各部の改善目標や見える化ができ振り返りが可能に!
原価シミュレーション

原価見積シミュレーションで最適な生産拠点を簡単に算出!
適正なレートへ見直し

工場からの実績を集めて最新のコストテーブルを日々更新!
システム連携

PDMとの連携
EBOMを連携して、コストを見据えた工程・調達を各部に検討を促し革新的な生産準備を実現します。
ERPとの連携
生産準備で決まった調達先・単価・工程などのMBOM情報を連携してシームレスな量産体制を準備します。
【応用編】プロジェクト損益
プロジェクトコスト ※プロジェクト管理
量産までの立上げ費用の合計
・設計費
・生技・調達などの関係部署の準備対応工数
・立上げ前の必要コストとロスコスト
⇒売上見込みに応じた適正な予算立案
製品コスト ※原価企画
量産する製品の見積原価(試算)
・材料費/部品費/ロス費用
・作業工数/マシン工数
・為替/物流費
⇒見積もりの迅速化、VA/VEの定着

「原価企画」と「CiPPS Project」で集計される「プロジェクトコスト」を組み合わせることで、プロジェクトごとの損益予測・評価が可能になります。